豪華俳優陣が出演し、「お金とは何か?」「幸せとは何か?」という価値観を追い求めていく映画、「億男」を見てきました。
ストーリー展開が重厚で、主人公のお金への価値観の揺らぎがうまく伝わってくる素晴らしい映画だったと思います。
それもそのはず、本作品は大ヒット映画「ハゲタカ」や「るろうに剣心」を作成した大友啓史監督の作品だからですね。
本記事では、これから億男を見ようか迷っている人、億男を既に見て感想を振り返りたい人向けに、
- 映画「億男」の作品情報
- 映画「億男」の口コミ・評判・評価・感想
- あらすじ(ネタバレなし)
- あらすじ(ネタバレあり)
を紹介していきます。
▼こちら「億男」の予告編です。
Contents
映画「億男」の作品情報
【公開日】2018年10月19日
【監督】大友啓史
【脚本】渡部辰城 大友啓史
【原作】川村元気「億男」
【キャスト】佐藤健、高橋一生、黒木華、池田エライザ、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也
【主題歌】BUMP OF CHICKEN「話がしたいよ」(TOY’S FACTORY)
【簡単なあらすじ】3000万円の借金を抱えた主人公が宝くじで3億円に当選!しかしそのお金を親友にごっそり奪われてしまう、、、。
原作となっている川村元気著の「億男」は2015年本屋大賞にノミネートに抜擢され、累計発行部数66万部を突破している話題作です
今作のバンプオブチキンの主題歌「話がしたいよ」は、億男のために書き下ろした作品です。
映画「億男」の豪華俳優陣・キャスト・登場人物
映画「億男」の俳優陣はめちゃくちゃ豪華です。
今を時めく若手俳優!というよりは、だいぶこなれてきた俳優さんが多いですね。めちゃお金かかってそう、、、(笑)
一男(かずお) 【佐藤健】
佐藤健演じる主人公、一男(かずお)。
失踪した兄の借金3000万円を肩代わりすることになってしまい、昼は図書館、夜は工場で働いている。
借金が原因で、妻と娘と別居していたが、突如3億円を宝くじで当ててしまう。
しかし、3億円の使い道を九十九に相談しにいくと、その3億円と九十九が同時に消えてしまった、、、。
九十九(つくも)【高橋一生】
高橋一生演じる、一男の親友、九十九。
商品売買アプリのバイカムを創設。
売却益で総資産100億円を手に入れた。
しかし最近は資金繰りに悩んでいたようで、一男の手に入れた3億円を持ち逃げしてしまう、、、。
個人的には、高橋一生の「吃音」の演技が非常にうまかったなと思いました。
万佐子(まさこ)【黒木華】
黒木華演じる、一男の妻、万佐子。
借金返済にしか頭がない一男に愛想を尽かしてしまう。
あきら【池田エライザ】
池田エライザ演じる、パーティ好きの港区女子、あきら。
億男をえり好みしている。
一男が3億円を脱却する手助けをする。
十和子(とわこ)【沢尻エリカ】
沢尻エリカ演じる、バイカムの広報担当、十和子。
現在は資産10億円を隠す主婦。
九十九の過去をだれよりも知っている稀有な人物。
百瀬(ももせ)【北村一輝】
北村一輝演じる、ギャンブル好き実業家の百瀬。
元バイカムのスーパーエンジニア。
千住(せんじゅ)【藤原竜也】
藤原竜也演じる、バイカムの元最高財務責任者である千住。
現在は、マネーセミナーの教祖を勤める。
ただ藤原竜也にしかできない演技かなとも思う
映画「億男」の口コミ・評判
映画「億男」の口コミ・評判は、結構意見が分かれているようですね!
僕はどちらかというと高評価をしている側の人間です(笑)
映画「億男」の面白いという口コミ・評判
▼実写化にプラスよりの評価。原作を読んでから映画を見た方が楽しめるようですね!
【億男】感想
①億単位のお金が絡む話なので映像でやられた方がインパクトある場面が多かった。軽く想像を超えてた。
②限られた時間の中で映画化するので仕方ないけど省略して欲しくない箇所も。
③原作ではイマイチ分からなかった部分が映画では違ったストーリーで分かりやすかった(続く)— つくし (@fukasehakibou) October 28, 2018
【億男】感想
①億単位のお金が絡む話なので映像でやられた方がインパクトある場面が多かった。軽く想像を超えてた。
②限られた時間の中で映画化するので仕方ないけど省略して欲しくない箇所も。
③原作ではイマイチ分からなかった部分が映画では違ったストーリーで分かりやすかった。
結論。 原作読んでから映画を観て欲しい。
映画では描ききれてないサブキャラの人物像は原作でしか分からない。 原作でモヤモヤしていた部分が映画を観てスッキリ。
川村元気さんが伝えたいことがそういうことなのかわからないけど、私は物凄く影響を受けた映画になりました。お金の使い方。
▼映画「億男」の原作はこちら
▼予告と全然違うじゃん(笑)という意見。
【#億男】感想
87点
お金ってなに?という資本主義に生きる誰もが一度は考えてしまう難題に向き合ったなかなかの傑作。
モロッコの風景も相まってお金の持ちうる幻想を追いかけていくある種ファンタジーのような映画で面白かったと思います。
予告と全然雰囲気違うじゃん!— アムステルダムズ@ミニコピーライター (@nojob_enjoylife) October 25, 2018
【
#億男】感想 87点 お金ってなに?という資本主義に生きる誰もが一度は考えてしまう難題に向き合ったなかなかの傑作。 モロッコの風景も相まってお金の持ちうる幻想を追いかけていくある種ファンタジーのような映画で面白かったと思います。 予告と全然雰囲気違うじゃん!
お金について考えさせられたなぁというのは超同意!
映画「億男」の面白くないという口コミ・評判
▼今年史上、最低の映画という酷評、、、(笑)
#億男 鑑賞
善回答大いに結構、お金は使い方次第仰る通り。でもね作り手の皆さん…根本的に問題履き違えてるよ?
お金をどう使うかと借金返さなきゃならないのは全くの別問題
終始アホすぎる主人公に心底腹が立った。今年ワースト候補 https://t.co/kX3mpXQ8co— ラリーB (@amno1wb2016) November 1, 2018
#億男 鑑賞 善回答大いに結構、お金は使い方次第仰る通り。でもね作り手の皆さん…根本的に問題履き違えてるよ? お金をどう使うかと借金返さなきゃならないのは全くの別問題 終始アホすぎる主人公に心底腹が立った。今年ワースト候補 http://coco.to/movie/85585
宝くじ当選者の末路ってこんな感じなんだろうなーと。
▼回想シーンが長い
映画「億男」観てきました。
回想が長く、途中で飽きちゃいました笑
感想はまあ、よくある映画です。— 佐伯 純/Jun Saeki (@iXp8vOLzKKGsOrD) November 1, 2018
映画「億男」観てきました。
回想が長く、途中で飽きちゃいました笑
感想はまあ、よくある映画です。
もうちょっとテンポよく進むと良いよね
映画「億男」の感想【ネタバレなし】
突如借金3000万円を抱えることになってしまった、主人公「一男(かずお)」(佐藤健)。
借金返済のために寝る間も惜しんで働き、また妻と娘と一緒に住めるように日々努力していた。
そんな中突然、宝くじで「3億円」が当たってしまう。
「3億円」の使い道に迷い、ネットで宝くじ当選者の末路を調べると、宝くじ当選者のほとんどが悲惨な結末に至ることが判明した。
「この3億円はどう使ったらよいのだろうか?」
こんな疑問を抱いた一男は、バイカムという会社を立ち上げ億万長者になっていた親友、「九十九(つくも)」(高橋一生)にアドバイスを求めることに。
しかしアドバイスを受けたのもつかの間、3億円と九十九は突如消えてしまった。
無くなった3億円を取り返しながら、お金とはなにか?幸せとはなにか?という価値観が揺さぶられる映画です。
以下、ネタバレありになるので、映画を見る予定のある方はご注意ください!
映画「億男」の感想【ネタバレあり】
ここでは僕が気になった4つのポイントを振り返っていきます。
- 役者の演技。高橋一生の吃音の演技など。
- お金の価値は変わらない。お金を持つと人が変わってしまう
- メルカリそっくりのバイカムが視聴者の共感を呼ぶ
- 古典落語の大作「芝浜(しばはま)」の存在感
見ていきます。
役者の演技、特に高橋一生の吃音の演技がすごい
高橋一生の演じる、九十九は吃音症を患っています。
吃音症(きつおんしょう、英: stammering)とは、言葉が円滑に話せない疾病、または障害である。「発語時に言葉が連続して発せられる」、「瞬間あるいは一時的に無音状態が続く」などの症状を示す。
参考:Wikipedia
僕の友人でも吃音を患っている人が何人かいます。高橋一生の演技は非常によくポイントを押さえているなと感じました。
吃音の症状の出方、具合によって、九十九の心理状況がうまく描写されているのもうまいですね。
お金は変わらない。お金を持つと人が変わってしまう。
物語は、
- 借金3000万
- 宝くじ3億当選(①)
- 宝くじ3億盗難
- 宝くじ3億回収(②)
と進んでいきます。この物語で特に印象的、重要なのは、①、②という同じ3億円を持っているにも関わらず、その受け取る価値が異なるように感じている点ですね。
僕らはお金を手にしたら、なんでも手に入ると思いがちです。
しかし実際にお金を手に入れてもそんなことはないのです。お金の価値が上がったように感じて舞い上がり、人間そのものが変わってしまうのです。
個性派の俳優陣が、それぞれのキャラクターで「変わってしまった人」を表現し、高橋一生だけが「変わらない人」であり続けたのは印象的でしたね。
メルカリ、宝くじが視聴者の共感を呼ぶ
作品中では「バイカム」という個人間商品売買アプリがでてきますが、完全に「メルカリ」ですよね(笑)
また宝くじで3億円当選っていうのが、「起こりえないけど起こってもおかしくない」くらいの非現実感で、視聴者を世界観にグッと引き込む要因になっていたと思います。
お金を題材にした映画って、
「はい、100億円!!ドドン!!」
っていう映画が多いだけに、映画「億男」は我々日本人にうまく寄り添っていると感じました。
古典落語の大作「芝浜」の圧倒的な存在感
今作「億男」は古典落語の大作「芝浜」を題材にしています。
芝浜の構成はざっくりと以下の通り。
- 貧乏人が妻と暮らしている
- 貧乏人が財布を拾う、超大金を発見!
- そのお金で飲んだくれる
- 翌朝、妻に起こされ、どこのお金で飲んだくれていたのか問いただす
- 貧乏人はお金を拾ったことを話すが、財布はどこにもない
- 反省した貧乏人は一生懸命働き、成功する
- 妻が財布の真実を語る。実は拾った財布は拾得物として届けていた
- 持ち主が現れなかったため、大金は妻が所有
- 財布を拾い、人生を狂わせかけた貧乏人は妻に感謝する
億男そっくりですよね(笑)
落語は全然知らなかったので、これを機に学んでみようかなと考えています。
【総評】為になる映画だが面白いかというと、、、?
お金とはなにかを考えるには良い映画だけれども、なんとも作風が地味なので、面白さを求めていた人はギャップを感じてしまったのではないかと思いますね。
ということで、映画の評価はズバリ、
星3つ()
ですね! AmazonPrimeVideoとかに再登場してたらまた見てもよいかなーっていう具合です。
そんな感じの、お金教育エンターテイメント映画でした。
お金の価値について考えさせられたなーっていう人は「金持ち父さん貧乏父さん」を読むとめちゃ勉強になるのでオススメです。
それではまた!
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追加課金がない分、コンテンツの量はいまいちです。
しかしPrime会員になると、他にも素晴らしいサービスを利用できるので、Prime Videoはついでに使うのが良さそうです。
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