世の中には「ブラック研究室」が無数に存在します。
入ったら最後、搾取され続ける生活が始まるのです。
そのなかでも良い論文をだして成功をおさめられれば良いのですが、ほとんどの人が挫折してしまうことでしょう。
本記事では、ブラック研究室の見分け方を紹介します。研究室配属の時期のみなさんは是非参考にしてください。
Contents
部屋の明かりが消えないのは要注意
これが一番簡単な見分け方です。
部屋の明かりが何時までついていて、何時になったら消えるのかを調査しましょう。
アイディア勝負になりつつある業界で、体力勝負している研究室はオワコンな可能性が高いです。
教授「俺らの時代はこんなに働いてたんだぞ、みんなも働きなさい!」
こんな時代錯誤している研究室の可能性があります。
中には不夜城と呼ばれている研究室もありますので、そんなところには入らないように気を付けて下さいね。
オーバードクターの数が異常に多い
危険シグナルです。
大学院は教育機関なので、教員は学生を教育する義務があります。
オーバードクターをしてしまうのは学生が研究データを出せなかったからだ、という考えが主流ですが、本当にそうでしょうか?
ほとんどの大学院生が年限内に卒業しているのであれば、オーバードクターした人が怠慢だった、才能がないという可能性にも納得できます。
しかし、ほとんどの大学院生がオーバードクターのようなら、研究室、教員の問題の可能性があります。
重要な指標になるので、先輩からオーバードクター率の情報を仕入れて、精査するのに役立ててみて下さい。
放置プレイの文化がある
これは上記に通じるものですが、放置プレイの文化がある研究室も危険です。
「研究が本当にできるやつは、自分で成長していく」
こういう信念にのっとって、放置プレイを正当化しているだけのような気がしますが、どうでしょうか。
成長スピードやスタイルって人それぞれだと思うんですよね。その点を考慮せず、放置プレイしかしないというのは非常に大きな問題だと思います。
放置プレイかどうかは、これも先輩に尋ねることで教えてもらえます。
「このラボの教育方針ってどんな感じですか?」
と聞くと答えてもらえると思いますよ。
ちなみに私は放置プレイ系研究室に在籍しています(笑)毎日必死です!
鬱(うつ)の人がいる
鬱の人がいる研究室もなかなかやばいですね。こういった研究室は中退する人も多い印象です。
鬱になる原因には、過度なプレッシャーがあります。鬱の人がいる研究室では、何らかのプレッシャーがかけられている可能性が大きいと思います。
たとえば、夜遅くまで残らされたり、進捗報告で理不尽なことをいわれたり、などなど。
研究室にはいって、精神的に壊れてしまったら元も子もないですからね。こういった危険な研究室は上手く回避するようにしましょう。
休日出勤の強要
これもブラック研究室あるあるですね。休日出勤の強要。
「俺が若い頃は~」
「だからゆとり世代は~」
こういうことを言う大人がいるところは危険です。これはおそらく、研究室に限った話ではないと思います。
若者の方が基本的に優れてますからね。若者をリスペクトしないのはNGだと思いますよ。
私の研究室の教授は、平日の中にある祝日で休暇をとると怒ります。
「海外の人は休んでないのに何で休んでるんだ!」
と言ってくるのですが、なかなかとんちんかんですよね。
逆に我々は外国の祝日の時に休んでないのでお相子だと思うのですが。
ビッグジャーナルじゃなきゃダメだよ問題
博士課程の卒業要件に、国際雑誌への投稿、受理を義務づけている大学は多いです。
普通のレベルの国際雑誌にはちゃんと研究を続けていれば投稿できることが多いです。
研究室によってはビッグジャーナルじゃなきゃ投稿を許可してもらえない可能性があります。
インパクトファクターが~以上とか、最低でもNature、Cell、Scienceの姉妹紙じゃなきゃダメ、とかですね。
こういったところは卒業するためのハードルが非常に高いです。この目標を達成できた際に得られるメリットは大きいのですが、なかなか厳しいのが現状だと思います。
また英語ができないと圧迫される研究室も結構ありますよね!
私の場合はオンライン英会話の無料体験を駆使して、英会話のトレーニングを積みましたよ。
無料でできるので貧乏大学院生にはありがたい限りです(笑)
コアタイムがない
これ、意外だと思うかもしれませんが、コアタイムが無いというのは私にとっては相当な危険シグナルです。
コアタイムがないっていうのは、無限に働けるっていうのと同様の意味合いで使われることが多いんですよね。
だって本当に帰っても良いならコアタイム設定しますよね?コアタイムがないから早めに帰るっていう人なかなかいないですよね?
ということは、このコアタイムがないっていうのは、自由を生み出すための仕掛けではなくて、無限に働いてもらうための仕掛けなんですよ。
先輩の評判がヤバいところはもれなくヤバい
先輩の評判がやばいところはやばいです。これ、ゼッタイ。
わざわざ「ここヤバいよ!」といわれたところに入るのは本当に意味わからないですからね。
まさに「飛んで火にいる夏の虫」ですね。気を付けましょう。
教員の入れ替わりが激しいところもヤバい
学生は大体2~3年で入れ替わるので、ブラックでも耐え続けることが多いです。
教員は長く居座ることができますが、教授の人格が破綻している場合、長く居座らずすぐに出て行ってしまいます。
教員の入れ替わりを調べるというのも、ブラック研究室を見極めるひとつの参考資料になると思います。
ブラック研究室の特徴まとめ
最後に、ブラック研究室の特徴をまとめておきます。
- 部屋の明かりが消えない
- オーバードクターの数が異常に多い
- 放置プレイの文化がある
- 鬱(うつ)の人がいる
- 休日出勤の強要
- ビッグジャーナルじゃなきゃダメだよ問題
- コアタイムがない
- 先輩の評判がヤバいところはもれなくヤバい
- 教員の入れ替わりが激しいところもヤバい
研究室選びの際は以上の項目に気を付けてください。本当にブラックなところは就活(就職活動)をするのもままならないですからね。
学生にオススメの記事はこちら