「うちの大学院生は全く研究しないな、、、」
という教員の方や、
「研究に全くやる気が湧かないンゴ、、、」
と考えている大学院生っていますよね。
この大学院生が研究をしない理由とその対応策について探っていきます。
Contents
大学院生が研究しない理由
そもそも大学院が研究をする機関だと考えていない
これ、ありえないだろ!と思っていたけど結構あるらしいです。
大学院をモラトリアムだと勘違いしているパターンですね。
東大京大やそれに準ずる大学であれば、こういったモラトリウム大学院生は多くはないでしょう。
地方大になると一定数いるみたいですね。
学部時代の就活が上手くいかなかったから大学院に進学しました!っていうケースの人はこのモラトリアム大学院生になりがちです。
就職先が決まり、卒業までの期間を怠惰に過ごしている
大学院に進学したは良いものの、就活に必死になりそして就職先が決まると研究もおろそかになってしまうパターンです。
たとえば理系大学院生で生物の研究をしていたのに、就職先が商社になりました、みたいな人は研究しても将来役立ちませんよね。
就職先によっては上記のような将来役に立たないパターンが出てきます。
これで研究をしなくなってしまうのはまぁ仕方ない気もします。
だってわざわざ時間を割いて研究したって、リターンがめちゃくちゃ少ないからですね。
それなら自分のスキルになるようなこと、たとえばオンライン英会話をやるとかの方がよっぽど有意義です。
研究以外にリソースを割き過ぎている
22~24歳の大学院生は若くて体力も有り余っているので、いろんなことにチャレンジできますよね。
研究以外にも趣味や恋愛、バイトなどに勤しんでいることでしょう。
こんな学生にやる気を出させるにはある程度のリターンを与えるか、強制力を出すかの2択しかないように思いますね。
研究しない大学院生への対応策
研究しなくなりそうな大学院生は採用しない
元も子もない話ですが、研究にやる気のない大学院生は採用しないというのが一番良いです。
特に深く考えず、大学院に進学してしまう理系学生って多いですからね。
こういった人を弾く仕組みを大学院生採用時に導入しておくと良いでしょう。
「そんなことをしたらラボの人手が足りなくなる!」
という研究室は、やる気のある大学院生が集まるような施策をしましょう。
めちゃ業績を出している研究室にはひっきりなしに人が集まりますからね。
成功体験を積ませる
何かに対して
「楽しい!!」
という感情を抱くには、成功体験が必須だと思います。
なので、やる気が出なくなりそうな学生の研究には研究指導者が早めに介入し、研究が上手くいくようにサポートしてあげるのが良いです。
むしろこういったやる気のない学生に対してなんらサポートせず、
「あぁ、こいつやる気出してくれないかな~」
と考えていても無駄だと思いますね。
研究成果に対する報酬を与える
とはいえですね、研究職についたりアカデミックを目指す人以外は、研究をして得ることのできるリターンより、その大学院生という時間を楽しんだほうが有意義なわけですよね。
バイトや恋愛などやりたいこともたくさんあると思います。
そんな大学院生を少しでもやる気を出させるには、研究をすることによるリターンを与えることが必要だと思います。
- お金(TA代)
- 業績(論文執筆)
- 学会(旅行気分を味わえる)
こんな感じのことを頑張っている人には与える、という方針を研究室内で共有すれば、研究をする大学院生も増えるのではないでしょうか。
現状の制度のままなら、研究しない大学院生は減らない
とはいえ現状の制度のままなら、研究しない大学院生は減らないでしょう。
- 理系だと大学院に行っている方が就活に有利
- 院卒のほうが初任給が高い
もちろん能力のある院卒であれば、就活に有利になったり、初任給が高くなったりしても良いです。
しかし、この2つのメリットを狙って、たいして研究をしないのに大学院進学する人が結構いるのは確かですよね。
研究を本気でやりたい人しか研究室に入れないようにするというのが、大学院生に研究をさせる唯一の方法かと思います。